【U-ZEAL】熱の始まり

土曜日はU-FILEの新たな格闘技興行、U-ZEALを見にいってきました。
ものすごーく良かったんですよ、これが。


U-FILEの興行っていうと「格闘テイストなプロレスか、学生プロレス的な格闘技なんじゃないの?」なイメージがあり、
U-FILEの名誉会員(要するに幽霊部員)である僕ですらも、どうかなぁって思ってたのですが、
いやいや、なかなか、どうしてどうして(説明になってない)。


メインの中村大介の試合が最高だったってのもあるんですが、
全8試合それぞれがなかなかのテンションでした。
なんだかアホみたいな表現ばかりですいませんが。


格闘技レベルで言えば、それはそれなりなのかもしれないですが、
エスケープ有り(5エスケープ)の総合格闘技(KOK直前のボディ打撃ありのリングスルール)を
かみあったレベルの選手が愚直に真剣にやっている感じは、
素直に興奮できたり、胸を打ったりするものでした。
当然の事ながら超至近距離だし、道場だからリングに段差がないので、
もの凄く見やすく、もの凄く迫力があるという。


選手のレベルは色々でも、少なくとも参戦した16人の選手全員が
15分一本勝負の中でグダグダな動きになる事がなかった事や、
いわゆる「U系エキシビジョン」みたいな、作られた見せ場は一つもなかった事は正直驚きました。


前半はパンクラス佐藤光留の「光留塾」との対抗戦だったのですが、これも意外になめていない。
アドバイス修斗的な「はい、そこで足抜いて」なんてのではなく
「てめぇー攻めろよ! 今いかなかったら許さねーぞ」みたいなものなんですが、
これが意外に(そればっかで失礼か)客の温度を上げていきました。
何にせよ真剣なんですよ。至近距離だから、逆にそこは誤摩化せない。
3試合目でようやく一勝をあげれた時は、素直に拍手でした。


あとは対戦カードの一つ一つについて
選手の紹介や試合の見所を病的なまでに綿密に書いたパンフ(というかレジュメ)はなかなかのものでした。
わかりやすいかどうかは別にして、
「ああ、何かがやりたいんだな、伝えたいんだな」って事だけは強く伝わってくるという。
一緒にいった格闘技初心者、見た事あるのは全日と全女だけ、の後輩も、
「あれがあったから楽しめた」と感心していたので、まぁそうなんでしょう。



そして何と言ってもメインの中村大介松田英久の試合は凄かった!
これ、田村ファンのひいき目でも何でも無く、
そのままZSTメインでもおかしくないクオリティがありましたよ。
なんていうか、田村vsヤマヨシ3戦目の試合開始直後の動きを、
さらにハイテンションに、さらに説得力を増して高速回転というか、
DEEPトーナメントの中村大介vs中尾受太郎で中村が見せた
「腕十字をカウンターで返して腕十字!」の世界が全面展開というか。
とにかく、これこそがリングスの続きであるU-STYLEの進化系だ!っと、
興奮してしまいました。いや、今もしてます! 


ビデオが発売されたら、絶対に買います。私。
デジカメ映像でも買いますよ。はい。